2025/04/28

「不動産売却で損をしない！境界確認で防ぐ3つのリスクとプロが教えるトラブル回避術」

「不動産の売却を考えているけど、境界ってそんなに重要なの？」
そう感じている方も多いかもしれません。しかし、境界が曖昧なまま売却を進めると、思わぬトラブルや損失につながるケースが少なくありません。

隣地との境界を巡るトラブルは、売主・買主双方の信頼を損ない、最悪の場合、売却契約が白紙になることもあります。
この記事では、不動産売却前に確認すべき「境界」の基礎知識と、トラブルを防ぐために重要な3つのポイントを、プロの視点からわかりやすく解説します。

土地の売却において「境界確認」はとても重要な工程です。
しかし実際には、多くの売主がこれを後回しにしてしまい、売却の最終段階でトラブルに直面するケースが目立ちます。

よくある問題には以下のようなものがあります。

こうした問題が起きると、売却価格が大幅に下がったり、買主が不安になって契約自体をキャンセルしたりするリスクがあります。
また、売却後に「隠れた瑕疵」として売主が損害賠償を請求される可能性も否定できません。

【解決策】

では、これらのリスクをどう防ぐか？以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

土地の境界が明確になっているかどうかは、買主がもっとも気にするポイントの一つです。
もし過去に確定測量がされていない場合は、売却前に土地家屋調査士に依頼して境界を明確にするのがベスト。
「筆界（法的な境界）」と「所有権界（実際の使用範囲）」が一致しているかどうかをこの段階で把握できます。

確定測量では、隣接地の所有者の立ち会いが必要です。
売却の直前になってから依頼しても、関係性が悪ければ同意を得られず、測量が進まない事態にも。
日頃からのコミュニケーションが大切ですし、事前に誠意を持って説明することでトラブルを未然に防げます。

専門家による測量や立ち合いは、境界トラブルの「保険」のような存在です。
客観的な資料と専門知識に基づいて進められることで、売主・買主双方が安心して取引を進めることができます。
費用はかかりますが、トラブルを未然に防ぐための“先行投資”と考えましょう。

札幌市内で実際にあった事例をご紹介します。
Aさんは築年数の経過した住宅を売却しようとしていましたが、事前に境界の確認を行わなかったため、契約直前になって買主から「境界標が見当たらない」「隣地との間に越境があるのでは」と不安を指摘されました。

結果的に、売却はいったん白紙になり、その後、土地家屋調査士に依頼して確定測量を実施。隣地所有者の協力を得て無事に境界を確定したことで、再度の売却では買主の信頼も得られ、当初の希望価格より高値で成約しました。

このように、境界の明確化は価格の上振れ要因にもなり得るのです。

不動産の売却において、境界の確認は「やっておけばよかった」と後悔しがちなポイントです。
トラブルを未然に防ぎ、スムーズな売却を実現するためにも、以下を意識してみてください。

土地家屋調査士の紹介や測量手配など、当社では一括してご相談を承っております。
不動産売却で損をしないために、まずはお気軽にお問い合わせください。