戸建

土地の売却をする際に使用されない一戸建ては解体して引渡すことになります。
一戸建ての解体について流れや注意事項をご説明いたします。

解体費用の相場について

まずは現地を確認してお見積もりを出します。
その際の相場が皆さん気になっていらっしゃるでしょうが、単純にいくらですと言えないのが解体のお見積もりです。
木造住宅であれば坪単価４万円（例えば40坪なら160万円）が目安となりますが、それは機械を使って解体した場合の目安です。
例えば、前面の道路が狭くて大きな機械を入れられない。旗竿地などの敷地への入り口が狭い道路も大きな機械が入れられません。
また、敷地入り口に低い電線がある場合も大型機械が入れなくなります。
小型の機械も入れない場合は手作業で解体することとなる為、費用がかなり高くなります。

 

一戸建ての状態や条件によっても費用が高くなる場合もあります。
代表的な事例ですと、過去にリフォームを行って外壁を二重張りにしている場合です。
外壁のリフォームを行う場合、リフォーム費用が安くなる為、今ある外壁の上から新しい外壁を設置することはよくあります。
費用が安く済みますし、壁が二重ですので断熱効果も高くなります。
しかし、壁が二重になりますので解体費は高くなります。

また、地下室がある場合は埋め戻しが必要となる為、費用がかかります。

令和３年４月から、解体前にアスベストが建物に含まれていないか調査することが義務付けられました。
令和４年４月からは検査結果を電子申請することも決まっている為、ますます安全確認が厳しくなるものと予測されています。
解体前のアスベスト調査でアスベストが検出された場合には、ガイドラインに沿った処理方法か求められます。

厚生労働省：改正石綿則の周知・広報事業ポータルサイト (mhlw.go.jp)

アスベスト調査で化学調査を行った場合はお見積もり費用がかかりますが、それ以外の部分については、ほとんどの解体会社が無料でお見積もりをしてくれます。
全ての解体業者が良いところばかりとは言えないのが現状です。
不動産会社では、提携している解体業者がいますので紹介してもらって、お見積もりを行うのも一つの方法です。

基本的に解体のお見積もりは、一戸建ての中に荷物が無い状態での費用となります。
不要な荷物がある場合は別に処分費用が必要になります。

解体に係る手続き

解体をお願いする業者が決まり、契約を済ませたらいざ解体へ。
一戸建て（建築物全般）を解体する時は、市町村に解体計画の届け出が必要になります。
届け出は解体業者でしてくれるので、自分が何かをすることはありません。
基本的に解体作業中に自分ですることはありません。

建物が登記されている場合は、解体が終わりましたら建物の滅失登記を行います。
解体業者は建物を解体した証明書を交付してくれますが、滅失登記の手続きは解体業者はしてくれません。
土地家屋調査士に依頼することになります。費用は４万円前後です。

まとめ

一戸建てを解体する費用の目安となる相場はありますが、建物の状態や立地によって費用は大きく変わります。
近年は、アスベストに対する安全確認から規制が厳しくなってきていいます。今後は規制が厳しくなることはあっても緩和されることは無いと考えます。
まずは現地でお見積もりしてみることが大事です。
その際には信用出来る解体業者に頼むことも重要です。
弊社でも安くて信用できる解体業者と提携しておりますので、気軽にご相談ください。