2023/02/09
不動産の共有名義のメリットとデメリット!?
自宅を購入する際にご夫婦での共有名義にした!マンションや戸建などの実家や土地を兄弟・姉妹で、共有名義にて相続をした!
など、意外と不動産を身内の方と分割して所有、つまり【 共有名義 】をしている方は多くいらっしゃるかと思います。
意外と身近にある不動産の共有名義ですが、少し注意するだけで、有効活用することも可能な方法になります。
今回は、共有名義になりやすい時と売却を考えた時の注意点を述べたいと思います。
そもそも共有名義とは?
不動産の共有名義とは、不動産(マンション・土地・戸建てなど)を所有(購入や相続など)した際に、ご夫婦やお身内など、不動産1つにつき、複数の名義人の所有持ち分にて登記されている状態を指します。
共有名義になりやすいタイミングとは
下記のようなとき、共有名義になっている事が多いです!
ご夫婦で住宅ローンを組むために共有名義に!
共働き世帯のご家族も増え、不動産購入の際に、共有名義にして住宅ローンを夫婦二人で組まれる方も増えています。
5000万円のマンションを購入を検討された際に、ご主人様の名義で2500万円を、奥様の名義で2500万を出資すると、ご夫婦でそれぞれ半分ずつの権利を持ち、共有名義となります。
共有名義にすることで、ご夫婦でそれぞれの収入に併せて住宅ローンの審査を行い、ローンを組むことが可能になるため、 単独名義で行うよりも、選択肢が増えることになります。
また、共有名義にて購入することによって、【住宅ローン控除(減税)】をお二人がそれぞれ受けることが可能になります。
住宅ローン控除の詳しいご説明は、またの機会にご説明したいと思いますが、一言でご説明をすると【住宅を購入した人の住民税や所得税を控除(減税)、確定申告の際に還付される制度】です。
実家を相続する際に、兄弟・姉妹で共有名義で相続した!
相続の際に、共有名義になることが、比較的多いかと思います。
兄弟や姉妹で、均一に相続を行い登記、特に相続の際には、ほかにも行うことや意識することが多く、身内同士ということもあり、手続きを行いそのままになっているという方も多くいらっしゃいます。
この場合、お互いに健在の時には、問題も発生しずらく、また身内の中での話あいにて、有効活用することもできますので問題は無いように思われます。
ですが、共有名義にて相続された方がお亡くなりになるなど、そこからさらに相続が続いてしまうと、名義人(所有権者)が細かく分かれていってしまい、身内とはいえ連絡がつきづらくなったりして、せっかくの不動産がうまく活用できなくなってしまう事もあります。
共有名義の不動産の売却には、共有名義人の承諾が必要!
共有名義の不動産を売却し様子とする場合、共有名義人全員の承諾が必要になります。
その際には、一番多く持ち分を持っている!や、半分以上の名義人の承諾を得れた!などは、関係がなく、全員の承諾が必要になります。
全員の承諾が必要というのが、共有名義の不動産の売却が難航する要因の1つになってきます。
身内がすぐ近くに住んでいて、普段から連絡も頻繁にとっているのであれば、全員で協議を行い、話がまとまれば委任状を書いてもらいます。また、今すぐに売却の予定はないけれど、将来的に考えている場合には、協議を行い、その所有分を買い取らせてもらうなど、事前に準備を行うことも可能です。
ですが、相続が細分化されてしまい、連絡がとれないや、一人同意を得ることができないときなど、協議を何度も行うと等、時間がかなりかかってしまいます。
まとめ
不動産の共有名義には、メリットもあればデメリットもあります。
取得の際のメリットと万が一の際のデメリット、双方を考えて慎重に決めていく必要性がありますが、将来をも見据えて、事前に準備をしておけば、トラブルが発生してしまっても最小限に抑えることも可能です。
詳細的に売却などを考えた時には、少しの労力がかかってしまっても、登記簿を取得をして確認してみる、また、方法がわからないときなどは、まずは一度、身内の方もそうですが、不動産屋さんに相談をしてみてください。
最後まで講読していただきありがとうございました。